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三毛猫は幸運を呼ぶと言われ、昔から日本人に慕われてきた猫です。和歌山県の貴志川駅にいた、たま駅長に代表されるように、日本人にとってはなじみ深い猫ですが、海外では三色の毛色の猫は大変珍しく、わざわざ買い付けにくるそうです。また、オスが産まれ難いことでも有名で、オス猫が産まれる確率は実に3万分の1だそうです。
今回は日本猫の象徴とも言える三毛猫についてご紹介します。
三毛猫の種類
一口に三毛猫と言っても、その毛色の配色や柄によって大きく3つの種類に分かれます。
三毛猫
黒、茶色、白の柄がきれいに塗りつぶされたような毛色の猫を一般的に三毛猫と言います。
キジ三毛
白と灰色がかった茶色、やや明るい色の茶色が混ざり合った三毛猫です。
キジ三毛は顔周りにキジ猫を思わせる「M」模様やほほにラインがあります。
縞三毛
縞三毛はキジ三毛同様の色合いで、その3色に縞模様が入っている猫を縞三毛と呼びます。
三毛猫はメスばかりで何故減らないのか
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冒頭で紹介した通り、三毛猫のオスが産まれる確率は3万分の1です。しかもオスは生殖機能が正しく働かず、生殖能力がないと言われています。それなのに、何故三毛猫は絶滅しないのでしょう。それは、猫の毛色を決める遺伝子がメスの染色体に属しているからで、三色の毛色の猫は基本メスで産まれるのです。
では何故オスの三毛猫が産まれるかと言えば、クライフェルター症候群という染色体の異常が主な原因と言われています染色体異常で産まれたオスには生殖能力がないのですが、ごく稀に別の理由でオスに産まれると生殖能力があるそうです。
生殖能力のあるオスは過去にイギリスとオーストラリアで確認されていますが、日本でも2001年に確認されています。映画化もされたTVドラマ「ねこタクシー」に出演したターすけ君が、生殖能力のある三毛オス猫です。ただ、生殖能力のあるオスが交配しても、オス猫が産まれる確率は変わらないそうです。
オス三毛猫にまつわるエトセトラ
オスの三毛猫を船に乗せると福を呼び船が遭難しないという言い伝えがあります。江戸時代には高値で取引されていたという説がありますが、いくらで取引されていたかは不明です。
日本の第一次南極観測隊に、珍しくて縁起がいいと民間からオスの三毛猫が贈られたそうです。その三毛猫は当時の観測隊長の名前にちなんでタケシと名付けられて、昭和基地内でペットとして可愛がられたそうです。
縁起担ぎの招き猫も、三毛猫がモデルになることが多いですね。
オス三毛猫の値段は?
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これまでご紹介したように、オスの三毛猫が産まれる確率は3万匹に1匹ですから、希少価値があるとも言えます。一説には1匹200万円とも300万円とも言われていますが、2017年2月28日に放送された「ありえへん世界」で取り上げられたオスの三毛猫神くんのお値段はなんと3000万円だそうです!
新築の家と変わらないお値段がついてしまうオスの三毛猫ですが、染色体異常で産まれた突然変異ですので、普通の三毛猫に比べると短命だと言われています。
ある人が知人から三毛猫を貰ったのですが、オスだと聞いてとても驚いたそうです。その人は、長生き出来ないなんて可哀想だから大切に育ててあげようと言ったそうです。人がつけた価値よりも、その子の生命の儚さに心が動いたのでしょうね。
まとめ
三毛猫には、三毛猫・キジ三毛・縞三毛の3種類がいて、99.9%がメスです。オスが産まれる確率は3万分の1で、生殖能力はなくメスに比べて短命です。そのため希少価値があり3000万円という高額な値段がつけられることもあります。
三毛猫は、好き嫌いがはっきりしていてマイペースな性格ですが、飼い主さんはとても信頼して甘える猫とも言われています。一緒に暮らすと、そのツンデレぶりに心和まされる飼い主さんが多いそうですよ。
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