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イエネコの祖先は、中東の砂漠などに生息していた亜種リビアヤマネコであることがわかっています。乾燥した砂漠で生活していた名残で、少ない水分量で維持できる体になりました。しかし、キャットフードを食べる現代の猫は、水分不足から便秘になりやすい体でもあるのです。そこで、ロイヤルカナンやヒルズ、ウェットかドライかなど、便秘解消フードのおすすめを考えてみました。
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まず便秘とは？ こんな症状があれば便秘かも？
猫の便秘の症状
① トイレに何度も行く。長時間トイレに居座る。
② 堅そうなコロコロした小さな便が少ししか出ない。
③ トイレで力んで、大きな声でなく。または吐く。
④ 便の臭いの口臭がする。
⑤ お腹を触られるのを嫌う。
⑥ お尻を気にしてよく舐める
⑦ 食欲がなくなる。
こんな症状があれば、便秘かもしれません。
なぜ便秘がおこるのでしょうか？
猫の便秘の原因とは？
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- 食物繊維の少ないフードのみ常食している
- 水分不足
- 運動不足（肥満）
- 高齢による内臓機能の低下（筋力不足）
- ストレス
- 汚いトイレ
- 排泄時の痛みによるケガや、便意を伝える神経の失調や伝達障害などの病気
などが考えられます。例えば、高齢の肥満猫で、多頭飼育のためトイレや水入れの数が足りず、ストレスを感じている猫のように、複数の条件が重なることも少なくありません。
では①の、食物繊維の少ないフードとは何でしょう？
ひとつは、ウェットフードです。缶詰やパウチに入っているフードですね。
ウェットフードは、全体量の水分を占める割合が多く、嗜好性が高く水分量が豊富なのは非常に良い点なのですが、ドライフードに比べると繊維量が少なく便の形成がしにくくなります。そのため、ウェットフードしか食べない猫は、便秘をおこしやすいようです。
他には、ささみしか食べないなど、肉そのものだけをあげている場合です。
こちらは、極端に偏った栄養素しかないので、猫が体内で作れない必須アミノ酸であるタウリン、脂肪酸のリノール酸などや、いくつかのビタミンが不足するため便秘以外の重篤な症状も出てしまいます。
いくらハンバーグが大好きなお子さんでも、毎日ハンバーグだけ食べさせるお母さんはいませんよね。それと同じで、バランスを考えたフードではない食べ物だけにすることは、喜んで食べたとしてもその猫のためにはならないのです。
便秘解消フードの判定は？
猫が喜んで食べるから、またはそれしか食べないからと言ってウェットフードだけより、便秘になりやすい猫は、ドライフードを混ぜる方が良いでしょう。ドライフードは、全然食べないわ～という猫でも、ドライフードを缶詰やパウチを混ぜたお湯にひたして蓋をして蒸らします。柔らかくなったら、少しウェットフードをたして混ぜてあげると食べてくれることがありますよ。あ！猫舌なので、くれぐれも人肌程度に冷ましてから食べさせてあげて下さいね♪
ロイヤルカナンについて
他の疾患がなければ、便秘の猫に処方されるロイヤルカナンのフードは、【消化器サポート（可溶性繊維）】です。高消化性の原材料で可溶性の食物繊維を配合、含有量が調整されています。可溶性食物繊維とは、水に溶ける食物繊維で、成分の可溶性繊維フラクトオリゴ糖は、善玉菌の代表のビフィズス菌のエサになり、ビフィズス菌を増やすことで整腸効果があります。尿のｐＨも弱酸性を保ち、猫に多い泌尿器疾患に配慮されています。
ヒルズについて
他の疾患がなければ、便秘の猫に処方されるヒルズのフードは、w/dになります。高消化性の食物を多く含み、ロイヤルカナンと違うのは、不溶性食物繊維であるセルロースが添加されていることです。不溶性食物繊維とは、水に溶けにくい食物繊維で、水分を保持し、便の堅さや容量を増し、腸を刺激して蠕動（ぜんどう）運動を活発にして、便通を促進します。また、肥満傾向の猫のストルバイト尿石管理にも適しています。
ロイヤルカナンとヒルズどれがいい？
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以上の結果から、あまりにも硬いうんちがでる便秘なら、可溶性食物繊維のロイヤルカナン。食物繊維の少ない食生活から便秘をおこした猫には、ヒルズが良いかもしれません。ただ、食習慣からくる便秘なのか それ以外の病気がないか、そもそも処方食なので、獣医師の診断が必要なことをふまえて、便秘が疑われる場合は、動物病院で診察してもらうのが安心ですね。
